『英語を生かすアメリカ留学』(東進ブックス発行)
2002年4月1月発行

はじめに


「アメリカに留学をしたい」
本書を手に取った多くの方々は、当然のことながらこんな風に思っているのではないでしょうか。さらにその中で、留学の目的や留学形態について、明確なビジョンを持っている人はどれ位いるでのでしょうか。現在の生活に対する漠然とした不満感や、アメリカの大学に対するシンプルな憧れ、そして英語が自由自在に話せるようになった(なるはず)暁に、なれるであろうワールドワイドに活躍する国際ビジネスマンの華やかな生活などなど…なんだかわけのわからないモヤモヤしたイメージが、頭の中でフワフワと浮かんでは消えていく…こんな状態なのかもしれませんね。
本書では、そういう方々に向けてアメリカ留学のためのノウハウについて伝授していきます。ですから、入学条件が皆無に等しく、極端な話お金さえ出せば誰でもが入学できてしまう語学スクールから、入学条件も卒業条件も相当厳しい大学院までを幅広く網羅していくということになります。
長いこの書籍1冊の中では、留学の魅力やその可能性などについて話を進めていますが、それとは逆に、留学に伴うリスクや、語学スクールに吹き溜まっている日本人留学生たちの実情、アメリカの大学で精一杯努力できた人にさえ起こり得る、卒業後に「就職先がない!?」というかなりシビアな現実についても、踏み込んだ情報を提供しています。
「留学は、夢をかなえるための魔法のスティックではない」
今回、本書を制作するに当たって、多くの留学経験者や現留学生からお話を伺うチャンスを得ました。その中の1人、現留学生から語られたのがこの言葉です。本書一冊を読み終えた頃、読者であるあなたは、上記の言葉の持つ意味について、留学することの意義について、いろいろ考えを巡らすことになるかもしれません。
「日本を脱出してみてください。いままで見えなかったものが見えてきますし、生きるということがどれだけ大変なことかわかるでしょう」
これもまた、現留学生の1人から語られた言葉です。
アメリカに留学にどんな意味があり、どんな価値があるのか? その答えは、留学を経験する人それぞれが追い求めていくものでしょう。100万人の留学生がいれば、100万通りの答えがそこにはあるに違いありません。
留学はまさに、自分自身を探す旅に他ならないのです。




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