なぜ、日本にはゲームレンタルがないの?
1997年11月25日初版発行『なりたい!ゲームクリエイター』(大栄出版)より


ゲームソフトは高い。誰もが思うことである。最近ではCD−ROM仕様のゲーム機が主流を占め、多少価格が下がったとはいえ、それでも高い。音楽CDのレンタルがあって、どうしてゲームのレンタルはできないのか。
プレイする時間の長いゲームは、レンタルに向かないのだろうか? しか、ゲームといえば長い時間を要するものばかりではなく、数時間で決着のつくものもある。アメリカでは、ゲームレンタルが早い時期から制度化されているという。ゲームがレンタルに向かないという言い訳は通用しないのである。
実は、過去に何度かゲームレンタルを実行しようという動きがあった。たとえば、あのソフマップは、もともとパソコンソフトのレンタルビジネスを柱としてスタートしたベンチャー企業だった。ソフト制作会社といろいろ摩擦を起こしたソフマップは、レンタルビジネスに見切りをつけ、その後、ソフトやハードの販売店舗として業務を拡充して今に至る。
ソフトのレンタルに対して、ゲームメーカー側が激しい拒絶反応を起こすのは、当然のことながらソフトの販売本数が激減することを心配しているのである。この話を聞くと、レコード(CD)かレンタルされ始めた頃の音楽業界とレンタル業界の激しいつばぜりあいが思い出される。音楽業界がレンタル店を訴えるとか、音楽業界存亡の危機とか、マスメディアをにぎわしていた時期があった。しかし今では、音楽業界はレンタル店を貴重な販売促進手段、大切なお客さまとして位置付けている。このように、音楽業界を例にとってみても、ゲームのレンタル業務を制度化することは、ユーザーだけではなく業界そのものにとっても、利潤を生む新たな市場になるはずなのだが。



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